【2026年版】マリオットアメックスは自分に合う?特典・メリット・向き不向きのすべて

クレジットカードを選ぶとき、年会費の高さが気になる方は多いと思います。MARRIOTT BONVOY アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの年会費は税込82,500円。決して安い金額ではありません。(※2025年8月以前は、税込49,500円でした。)

でも、このカードを検討している方が本当に知りたいのは「高いか安いか」ではなく、「自分の生活スタイルに合っているかどうか」だと思います。この記事では、カードの基本スペックから特典の活用方法、そして「どんな人に向いていて、どんな人には向いていないか」を丁寧に解説します。

私自身は2017年のSPGアメックス(スターウッド プリファード ゲスト アメックス)の頃から、長くこのカードを使っており、その経験から感じたリアルな話もあわせてお伝えします。

マリオットボンボイ アメックスとはどんなカードか

このカードは、世界最大のホテルブランドグループ「マリオットボンボイ(Marriott Bonvoy)」と、アメリカン・エキスプレスが共同で発行しているクレジットカードです。

日本では「マリオットアメックスプレミアム」と呼ばれることが多く、より年会費の低い「マリオットボンボイ アメリカン・エキスプレス・カード(一般カード 年会費34,100円)」とは別の上位カードにあたります。

マリオットボンボイには、リッツ・カールトン、ウェスティン、シェラトン、JWマリオット、W、コートヤードなど世界30以上のブランドが含まれており、世界140以上の国と地域に10,000件を超える施設があります。

国内でも東京・大阪・京都・沖縄・軽井沢・富士山麓・修善寺など多くのエリアにホテルがあり、旅行のたびに活用しやすい環境が整っています。

カードの基本スペック(2026年時点)

このカードの主な仕様は以下の通りです。

項目内容
年会費(本会員)税込82,500円
年会費(家族カード)1枚目無料、2枚目以降 税込41,250円
ポイント還元100円 = 3%/3マリオットボンボイポイント(通常)
マリオット系ホテル利用時は6%
国際ブランドアメリカン・エキスプレス
海外旅行保険最高1億円(利用付帯)
国内旅行保険最高5,000万円(利用付帯)
ショッピング保険年間最高500万円

なお、一般カード(スタンダードカード)の年会費は税込34,100円で、ゴールドエリートの資格が自動的に付与されます。プレミアムカードとは特典内容や条件が異なりますので、この記事では主にプレミアムカードについて解説します。

このカードの3つの大きな特典

マリオットアメックスプレミアムには多くの特典がありますが、実際に価値を感じやすいのは次の3つです。

特典① ホテルエリートステータス(プラチナエリート)

マリオットボンボイには、会員ランクに応じた「エリートステータス」制度があります。一般会員から始まり、シルバー→ゴールド→プラチナ→チタン→アンバサダーと上がっていきます。

このカードの最大の特典は、年間のカード利用額に応じてプラチナエリートになれる点です。

ステータスカード利用条件対象カード
ゴールドエリート自動的に付与プレミアムカード、一般カード
プラチナエリート年間500万円以上プレミアムカード(2025年以降)

プラチナエリートになると、以下の特典が受けられるようになります。

  • 朝食無料(ホテルや対象客室タイプによって異なる)
  • ラウンジ(エグゼクティブラウンジ)の利用
  • 部屋のアップグレード(空き状況による)
  • レイトチェックアウト(16時まで)
  • ウェルカムポイント(宿泊ごとに500〜1,000ポイント)
  • 客室内インターネット無料

なかでも朝食・ラウンジ・アップグレードの3点は、宿泊体験を大きく変えます。ホテルのラウンジで無料のドリンクや軽食をとりながらゆっくり過ごす時間は、旅行の質を一段引き上げてくれます。

ただ、プラチナエリートを継続的に維持したい場合、年間500万円のカード利用が条件となります(2025年以降)。これは決して低いハードルではありませんが、日常の支払いをこのカードに集中させ、事業経費や家族の支払いも合算できる方であれば、届く範囲内です。

特典② 年に1回の無料宿泊特典

年間で400万円の利用によって、毎年の更新時に「無料宿泊特典(1泊)」が付与されます。2025年以降の条件では、最大7.5万ポイントのホテルを対象に、自己ポイントを最大2.5万ポイント追加して合計10万ポイントまで拡張して利用することが可能となりました。有効期限は付与から1年間です。

この特典を使って宿泊できるホテルの幅は広く、国内のウェスティン・シェラトン・マリオット・ルネッサンスなど多くのホテルが対象に入ります。ただし、ハイシーズンや高額ホテルは必要ポイント数が高くなるため、対象外になることがあります。

たとえばリッツ・カールトン ワイキキは、通常時でも10万ポイントを超えることが多く、現実的には無料宿泊特典だけでは使いにくいホテルです。

一方、国内のマリオット系ホテルであれば比較的使いやすい特典になります。軽井沢・山中湖・修善寺・宮崎など、温泉やリゾート施設を備えた国内ホテルに毎年1泊できると考えると、年会費の一部を実質的に回収できるイメージです。

特典③ マリオットボンボイポイントのANAマイル交換

マリオットアメックスが持つユニークな強みのひとつが、ANAマイルへのポイント交換効率です。

マリオットボンボイポイント60,000ポイントANA 25,000マイル(ボーナス5,000マイルを含む)

つまり、60,000ポイント(カード利用200万円相当)を使って、25,000マイルに交換できます。ANAマイルの価値はエコノミー特典航空券で1マイルあたり2〜3円、ビジネス・ファーストでは5〜10円前後と言われており、25,000マイルは効率の高い使い方をすることで、12〜25万円相当の価値にもなります。

ハワイへのビジネスクラス特典航空券(往復)には、1人あたり8〜13.5万マイルが必要です。(必要マイル数は、時期によって変動します。)毎年ポイ活でマイルを貯めている方でも、目標マイル数にあと少し届かないことがあります。その「不足分」をマリオットボンボイポイントで補えることに、大きな価値があります。

マリオットボンボイ アメックス一般カードとの違い

「プレミアムカードと一般カードはどう違うの?」という疑問を持つ方も多いと思います。主な違いをまとめると次のようになります。

項目一般カードプレミアムカード
年会費税込34,100円税込82,500円
ポイント還元100円 = 2pt100円 = 3pt
エリートステータスゴールドが自動付与ゴールドが自動付与
500万円の利用でプラチナ
無料宿泊特典250万円の利用
(最大7.5万pt相当)
500万円の利用
(最大10万pt相当)
ANAマイル交換同じ交換比率同じ交換比率

年に数回マリオット系ホテルを利用し、プラチナ特典を活用したい方にはプレミアムが、まず試してみたい方や利用頻度がそこまで高くない方には一般カードが向いていると言えます。

私のマリオットアメックス活用法

カードを作ったきっかけ

私がマリオットとのお付き合いを始めたのは、2014年にさかのぼります。オアフ島西岸のマリオット・コ・オリナ・ビーチ・クラブのタイムシェア(隔年週権利)を購入したことがきっかけでした。

タイムシェアには毎年の維持費が発生するのですが、当時のSPGアメックス(スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード)で支払うと6%相当のポイントが貯まると知り、それならカードを持った方がお得だと考えました。2017年のことです。

その後、マリオットとスターウッドの統合にともないSPGアメックスはマリオットアメックスへと移行し、私も2021年の更新時にプレミアムカードへ切り替えています。

ポイントで初めて泊まったのは「リッツカールトン東京」

ポイントが十分に貯まってきた頃、「せっかくなら一度リッツカールトン東京に泊まってみたい」と思い、2019年1月4日の宿泊をポイントで予約しました。

お正月三が日が明けた最初の金曜日にもかかわらず、当時は60,000ポイントで予約できました。今では同じ時期に同じホテルを予約しようとすれば、2倍前後のポイントが必要になります。

10万ポイント以下で予約できる日が、年間でも数えるほどしかないリッツカールトン東京に、比較的少ないポイントで泊まれたのは、今思えば本当にラッキーなタイミングでした。

予約で必要となった60,000ポイントの他、事前にメールで届いた支払い予定額は、諸税として400円のみ。チェックイン時にプラチナステータスでのアップグレードをご案内いただいたのですが、案内されたのは52階の「カールトンスイート」でした。

現金で予約すれば1泊33〜40万円になる部屋です。入会キャンペーンなども合わせて比較的簡単に貯めた6万ポイントで、リッツカールトン東京の広すぎるスイートルームを体験できたのは、今でも鮮明に覚えています。

リッツカールトン東京の場合、クラブラウンジへのアクセスはプラチナステータスでも有償ですので、2017年時でも2.5万円程の追加費用となりましたが、他のホテルとは飲食品の充実度やスタッフの方々のホスピタリティが全く違います。追加費用以上の価値は十分にあると実感できました。

53階のラウンジからは東京の夜景を眺めながら、朝食・軽食・アフタヌーンティー・夕食前のオードブル・ナイトキャップと、1日5回のフードプレゼンテーションを楽しむことができました。

マリオットボンボイポイントを使った初めての宿泊体験が「リッツカールトン東京」だったこともあり、7年以上たった今でも、あのスイートルームとラウンジで過ごした時間は記憶に残っています。

その後のホテル利用

その後はコロナ禍で旅行の機会が限られた時期もありましたが、リッツカールトン日光には2回ポイントを活用して滞在しました。2回ともアップグレードしていただき、中禅寺湖がよく見えるお部屋に案内していただけました。

ハワイでは、リッツカールトン ワイキキに3滞在・計12泊、リッツカールトン タートルベイに3泊。いずれのホテルも、素晴らしい設備とスタッフの方々のホスピタリティに支えられた、記憶に残る時間でした。

現金では到底これほどの宿泊数をこなすことはできなかったと思います。その意味では、マリオットアメックスのポイントには本当に感謝しています。

今後のカード活用について

ただ、2025年のマリオットアメックスの改定でプラチナステータスの条件が年間500万円以上に引き上げられ、さらに2026年にはANA SFC Plus維持にANAカード300万円の利用が必要になりました。

ヒルトンのダイヤモンドステータスを維持するためのヒルトンアメックス300万円と合わせると、3枚で年間合計1,100万円という数字になります。正直なところ、私にはこのハードルはかなり厳しいと感じています。

マリオット・コ・オリナ・ビーチ・クラブのタイムシェアを保有し続ける限りは、また、ANAマイルを効率よく積み増すためにも、マリオットアメックスの更新は続けると思います。

ただ、ここ数年の私の活用スタイルは、ポイントをホテルに使うよりもANAマイルへ交換することが主になってきており、プラチナステータスの維持にどこまでこだわるかは、正直まだ悩んでいるところです。

このカードが向いている人

ここからは、実際にカードを使ってきた経験をもとに、「向いている人」と「向いていない人」を整理します。

年間のカード利用が500万円以上になる方

プラチナエリートの条件が年間500万円以上(2025年以降)のため、これを下回る利用の場合、ゴールドエリートにとどまります。ゴールドでも一定の特典はありますが、朝食・ラウンジが無料になるのはプラチナ以上です。

日常の生活費・固定費・事業経費などをこのカードに集約して500万円以上になる方、または複数枚を使い分けながらでも、このカードに500万円を割ける方は、プラチナ特典をフルに活用できます。なお、事業経費の支払いは利用額としてカウントされますが、ポイント付与の対象外となる点にご注意ください。

年に複数回、国内外のマリオット系ホテルを利用する方

プラチナ特典(朝食・ラウンジ・アップグレード)を活かせるのは、ホテルをある程度の頻度で利用する方に限られます。年に1〜2回しか利用しない場合、特典の恩恵を十分に享受するのが難しくなります。

逆に、年に数回国内外のマリオット系ホテルに泊まる方は、宿泊のたびにアップグレードや朝食の特典が受けられる可能性があり、宿泊体験の質が大きく変わります。

ANAマイルを効率よく貯めたい方

ポイ活でANAマイルを積み上げながらも「もう少し貯まれば特典航空券に届くのに」という経験をしている方には、マリオットボンボイポイントのマイル交換が強力な補完手段になります。

6万ポイントを2.5万マイルに変えられる交換効率は、他のポイントプログラムと比べても優秀です。ハワイや海外へのビジネス・ファーストクラスの特典航空券を目標にしている方にとっては、このカードのポイントは大きな武器になります。

ホテルの宿泊体験をより豊かにしたい30代後半〜50代の方

このカードを最も有効活用できるのは、旅行に一定の予算をかけられる年代、具体的には30代後半から50代の方ではないかと思います。家族旅行や夫婦旅行で上質なホテルに泊まりたい、でもなるべくコストを抑えたいという層に、プラチナ特典と無料宿泊特典の組み合わせはよくフィットします。

年会費が高いように見えても、宿泊のたびに受けられる朝食・ラウンジ・アップグレードの価値、そして年1回の無料宿泊を合計すると、実質的に年会費を超える価値になるケースは多くあります。

このカードが向いていない人

一方で、このカードが必ずしも良い選択とならない方もいます。率直にお伝えします。

年間のカード利用が少ない方

プラチナ条件の年間500万円はハードルが高く、これに届かない場合はゴールドエリートにとどまります。

ゴールドでも一定の恩恵はありますが、朝食・ラウンジの無料特典がないため、年会費82,500円に見合う価値を感じにくくなります。

年間の利用が200〜300万円程度の方であれば、一般カードを選ぶか、別のホテル系カードを検討する方が合理的かもしれません。

マリオット系ホテルをほとんど利用しない方

このカードの特典は、マリオットボンボイのエコシステムの中で最大の価値を発揮します。マリオット系ホテルを使わない生活スタイルの方には、ポイントの使い道が限られ、カードの価値が下がります。

無料宿泊特典だけを目的にしている方

年間の無料宿泊特典を目的にカードを持つ場合、82,500円の年会費に対して十分な価値が出るかどうかは慎重に考える必要があります。対象ホテルに制限があること、高額ホテルでは使いにくいこともあります。

無料宿泊特典の価値だけで判断するよりも、プラチナ特典やマイル交換と合わせてトータルで評価することが大切です。

2025年以降の変化と今後の注意点

2025年にマリオットアメックスプレミアムにはいくつかの大きな変更がありました。

  • 年会費の値上げ:旧49,500円 → 82,500円へ(2025年11月以降の更新から適用)
  • プラチナ条件の引き上げ:年間利用400万円以上 → 500万円以上へ
  • 一部特典の廃止:マリオット系ホテルのレストラン利用割引が廃止

これらの変更により、従来はプラチナを維持できていた方がゴールドにとどまるケースが増えています。このカードを検討する際は、現在の最新の特典内容を公式サイトや申し込みページで必ず確認するようにしてください。

※本記事の特典内容・年会費等は2026年時点の情報をもとにしています。カードの内容は変更されることがありますので、最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。

まとめ:カードの価値は使い方で決まる

MARRIOTT BONVOY アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは、「なんとなく持つカード」ではなく、「使い方を理解して持つカード」です。

年間500万円以上使えて、マリオット系ホテルをある程度の頻度で利用し、ANAマイルをコツコツ貯めている方にとっては、強力な武器になります。一方で、ホテルをほとんど使わない方や利用額が少ない方には、年会費に対するリターンが見合わない可能性があります。

自分の生活スタイルや旅行スタイルに照らし合わせたうえで、「このカードが合うかどうか」を判断するのが一番です。ポイ活やマイル活の全体戦略の中で、このカードがどんな役割を担えるかを考えながら検討してみてください。

ポイ活の醍醐味のひとつは、貯めたポイントやマイルを使って、お小遣いにしたり無料の航空券や宿泊券を手にできることです。しかしそれは、ポイ活がもたらす恩恵のほんの一部に過ぎません。

ポイ活の本質は、ポイント獲得という「結果」以上に、その先にある「体験」にあると思います。カード発行や口座開設を単なる作業で終わらせるのはもったいないことです。
各企業が提供する優れたサービスや商品を実際に使いこなし、自分の生活に取り入れること。その一歩が、私たちの日々の質を高め、暮らしを豊かにする大きなヒントになります。

ポイ活をきっかけに良質なサービスと深く関わり、賢く自分をアップデートしていきましょう。

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