2026年6月、軽井沢マリオットホテルへ行ってきました。今回で3回目の宿泊になります。前回から約2年8ヶ月ぶりの軽井沢ですが、やはり来るたびに「この空気感はここにしかないな」と感じます。

前編ではホテルの基本情報と施設の様子、そしてノースウィングの温泉ビューバス付き客室についてご紹介します。

軽井沢 - 国際文化薫る高貴な避暑地
軽井沢は関東を代表する避暑地であり、日本屈指の来客数を誇る観光地です。その歴史は1880年代にさかのぼります。
カナダ生まれの宣教師A.C.ショー氏が軽井沢を訪れ、美しく清らかな自然と過ごしやすい気候に魅せられ、家族や友人に勧めたことが始まりとされています。

宣教師たちの間で保健と勉学の適地として広まり、年を追うごとに別荘が建ち並ぶようになりました。
当初はキリスト教的な価値観を背景に、「善良な風俗を守り、清潔な環境を築こう」という高潔な精神が息づいていました。その精神は現在の「軽井沢憲章」の根底となっています。

1893年の碓氷新鉄道の開通によってアクセスが向上し、第一次世界大戦後の好況とともに日本人の避暑客が増え始めると、静かな外国人別荘地から、賑やかな日本式別荘地へとその姿を変えていきました。

この変化の中でも、軽井沢憲章の精神を守ろうとする動きは続きました。町当局と別荘滞在者が手を取り合って自然と文化を守る活動を続けた結果、軽井沢は今も緑豊かで文化的な場所であり続けています。
現在は「国際親善文化観光都市」として、四季を通じた保健休養地として多くの人を迎えています。

軽井沢マリオットホテルについて
軽井沢マリオットホテルは、もともと1997年に「ラフォーレ倶楽部 ホテル中軽井沢」として開業し、2016年にリブランドしてマリオット系列のホテルとなりました。
運営は一貫して森トラスト・ホテルズ&リゾーツ株式会社が担っています。同社は軽井沢のほか、東京マリオット、山中湖、修善寺なども運営しています。

アクセス
電車の場合は、東京駅から北陸新幹線で約1時間10分、また、軽井沢駅からホテルの無料送迎バスかタクシーで約15分。新幹線に乗ったら、あっという間に軽井沢、そしてマリオットまで来れます。
車の場合でも、関越道の練馬インターから約2時間でマリオットに到着。渋滞する時期を避けられれば、ちょっとしたドライブ感覚で来れてしまいます。
どちらのアクセスでもそれほど遠くなく、日常からふっと抜け出せる距離感が軽井沢の魅力のひとつだと思います。
施設構成と客室数
ホテルは3つの棟で構成されています。メインウィング(本館:76室)、別棟の「ノースウィング」(56室)、そして愛犬と一緒に泊まれる「ドッグコテージ」(2棟・全10室)で、合計142室です。

料金の目安とダイナミックプライシングに注意
6月平日の場合、「メインウィング:スーペリアツインルーム」で約4万円、「ノースウィング:温泉ビューバス付きツインルーム(2階)」で約5.6万円が目安です。
ただし、マリオットは2022年に需要や有償価格に連動する「ダイナミックプライシング」を導入しており、時期によって価格変動が大きいです。

温泉ビューバス付きの部屋は、夏休みシーズンになると平日でも7.6万円、お盆の週になると14万円にまで跳ね上がることもあります。旅行する時期はよく考えた方が良いですし、閑散期の平日は最もコスパが高いと感じています。

マリオットポイントでの宿泊
今回を含め、2021年10月・2023年9月・2026年6月の3回はいずれも無料宿泊特典を利用させていただきました。6月の平日であれば44,000ポイントでの宿泊となり、無料宿泊特典の範囲内で泊まることができています。
また3回ともマリオット プラチナ会員としての宿泊でしたので、毎回ノースウィングの温泉ビューバス付きツインルームへアップグレードしていただけています。ありがたい限りです。

6月の軽井沢はとにかく気持ちいい
関東では6月7日に梅雨入りしていましたが、今回の1泊2日の旅行中はずっと天気が良く、気温も適度で湿度も少なく、とても過ごしやすい気候でした。
5月から6月にかけては若葉が育ってくる季節で、空気がとても清々しく感じます。深呼吸するたびに気持ちが整う感じがして、これだけで軽井沢へ来た甲斐があったと思えます。

閑散期の平日ということもあって、ファミリー連れのお客さんも少なく、レストランやラウンジでも穏やかにゆっくり過ごせました。
敷地内の一本道を歩くと、白樺やカラマツなどの軽井沢を代表する木々が空を覆うように並んでいます。透明感のある若葉が青空によく映えて、思わず立ち止まって眺めたくなります。

紅葉の時期なども素晴らしいでしょうが、この6月の清々しさも、軽井沢の魅力のひとつだと感じています。
ただ、この道は晩秋には素敵な「落ち葉ロード」になるということです。周りの木々が紅葉に染まり、落ち葉で埋め尽くされる1本道を想像してしまうと、季節を変えてまた来たくなりました。
ノースウィングの雰囲気
今回もノースウィングへアップグレードしていただいたので、チェックインはノースウィングのフロントで行いました。


ノースウィングのエントランスは落ち着いていて、洗練された雰囲気です。壁面には軽井沢の森や風景を捉えたモノクロ写真が飾られており、モダンな空間をつくり出しています。

チェックインを完了して鍵をいただき、部屋へ向かいます。

エレベーターもありますが、素敵な雰囲気を感じられる階段を利用したくなります。

客室の様子 ― ノースウィング2階 温泉ビューバス付きツインルーム

部屋に入るとまずオープンタイプのクローゼットがあります。アメニティや備品が過不足なく揃っており、ハンガーも十分に用意されています。左下の棚を開けると小型冷蔵庫があります。

冷蔵庫の上には、天然成分100%の消臭・除菌スプレー「99.9」とマリオットのコラボ商品と思われるスプレーが置かれていました。隣にはネスプレッソマシン。部屋でエスプレッソが飲めるのは嬉しいです。

棚の中には、セーフティーボックスと冷蔵庫。また右側の棚に、ドリップコーヒー(ミカド珈琲)、デカフェ、紅茶、緑茶などのドリンク。そしてコップやグラス、電気ケトルが用意されています。

冷蔵庫の中は空なので、購入してきたドリンクやパックをそのまま入れておけます。冷蔵庫としては小型ですが、一応、上段に保冷剤を置いておけるくらいの冷却機能もあり、ホテルの冷蔵庫としては十分だと思います。

洗面台・トイレ
洗面エリアを確認します。ノースウィングの洗面台は、機能性を重視したすっきりとした造りです。マリオットのイメージから想像するような華やかさはあまり感じられませんが、使い勝手は良いと思います。

洗面台の右側には浄水ウォーターサーバーが設置されています。また、トイレはウォッシュレット付き(TOTO)です。

アメニティにはイギリス発のナチュラルスキンケアブランド「This Works」のボディローションと石鹸が用意されています。ただ、ボディローションはポンプ式ボトルに変わっていました。(=お持ち帰りできません、残念。。)
浄水ウォーターサーバーもそうですが、環境に配慮したホテルを目指していることから、プラスチックごみ排出削減を強化しているため、ということです。
その他、歯ブラシ・ひげ剃り・シャワーキャップなどが揃っています。

ベッドとリビング
ベッドはセミダブルサイズが2台。硬すぎずしっかりした寝心地です。浴衣がベッドの上に用意されていました。
また、枕は硬さや高さの異なる2種類が選べるようになっています。好みに合わせて枕を選んで眠れるのは、枕にうるさい私のような人には地味に嬉しいですね。

ベッドの間のサイドテーブルには、電話・置き時計・メモ帳のほか、ライトのコントロールボタンと電源コンセント、USB-Aポートが提供されています。枕元でスマートフォンを充電しながら眠れるので助かります。

ベッドの窓側には、テレビと和モダンのリビングスペースがあります。ローテーブルに背もたれ付きの低い椅子、そして足置き(オットマン)としても使えるスツールが置かれています。
畳の上だと、この高さの椅子が本当に使いやすいです。椅子に座ってよし、畳に寝転んでもよし、どちらでもくつろげる空間でした。

温泉ビューバス ― このお部屋の最大の魅力
ノースウィングのお部屋の最大の魅力が、リビングの横に設けられた温泉ビューバスです。外の緑を眺めながら温泉に入れるという、なんとも贅沢な設備です。

浴槽にはマットが浮かべてあります。保温のためと、お湯が流れ出る音を抑える効果があるからだと思われます。
リビングとお風呂場はガラスの仕切りだけで区切られているため、お風呂に浸かりながらリビング側から見える外の景色も楽しめます。

窓の外には、白樺・カラマツ・モミジ・ミズナラ・ケヤキなど軽井沢らしい木々が広がっています。片開き窓を少し開けると、朝風呂の時間には小鳥のさえずりもよく聞こえてきます。
温泉につかりながら緑と鳥の声を楽しめる朝の時間は、このお部屋にしか味わえない贅沢です。
浴槽の広さは2人で入るには少し狭いですが、このような景色を見ながら、いつでも温泉に浸かれる贅沢な空間ですので気になりません。

なお、ベランダに立って外を見ると、林の中に車が停まっているのが見えます。おそらく駐車場なのかと思われます。
ただ、リビングに座っていたりお風呂に浸かっている場合には、ベランダが目隠しの役割を果たしてくれているので、空と緑しか視界に入りません。設計の工夫も感じられます。

カラッとした涼しい気候、鮮やかな新緑、そして心地よい野鳥の鳴き声。この大自然に囲まれながら、いつでも部屋付きの温泉に入れる幸せ・・、いつまでもこの時間が続いてほしいと思ってしまいます。
シャワーは固定タイプとハンディタイプの両方が揃っています。壁には「This Works」のシャンプー・リンス・ボディシャンプーが取り付けられており、スキンケアも統一感があります。

お湯の温度は、最初は少し熱めに感じるかもしれませんが、冷水で簡単に調整できます。
夕方や朝風呂など、明るい時間帯に入られる際は、ぬるめにして緑を見ながらゆっくりと湯舟に浸かることをおすすめします。

泉質 ― ノースウィング専用「塩沢温泉」
脱衣所の壁に成分表が貼られています。ノースウィングのお部屋で楽しめるのは「塩沢温泉」です。泉質は「ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉」で、塩分を多く含むお湯が特徴。
少し入っただけでも体の芯からじんわりと温まり、湯冷めしにくいのが塩化物泉の魅力です。
メインウィングの大浴場・露天風呂で楽しめる温泉は別の泉質で、「小瀬(こせ)温泉」というアルカリ性単純温泉です。
こちらは「美肌の湯」とも呼ばれ、肌の古い角質や毛穴の汚れを優しく落とす効果があるとされています。女性に嬉しい効能が多い温泉です。

大浴場利用の際は、脱衣所の棚にあるかごにタオルを入れて持参します。なお、浴衣・スリッパの着用は原則として大浴場と客室内のみとなっており、客室外や大浴場への移動中に浴衣・スリッパで歩くことはできませんのでご注意ください。
メインウィング地下1階 ― フィットネスルームと大浴場
メインウィングの地下1階にはフィットネスルームと大浴場、スパ「庵SPA」が並んでいます。

フィットネスルームには、バランスボール・エアロバイク・クロストレーナー・ランニングマシン2台・ダンベル一式・ベンチが揃っています。

米系ホテルにはジムが欠かせませんが、ホテルの規模から考えれば十分な設備だと思います。夕方に軽く体を動かしましたが、私たち以外は誰も来なかったので、ゆったりと使うことができました。


大浴場の「小瀬温泉」は、浅間山の標高1,150mあたりで湧出するアルカリ性単純温泉です。
肌の古い角質を落とすクレンジング作用と、湯上がりの保湿コーティング効果を兼ね備えた「美肌の湯」として知られており、特に女性に嬉しい効能が多い温泉です。

後編では、朝食ビュッフェとエリートラウンジの様子をご紹介します。
▶ 次の記事:【2026年6月 軽井沢マリオット宿泊記・後編】朝食ビュッフェとエリートラウンジ




















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