「ダイナースクラブ」といえば、60年以上の歴史を持つ老舗プレミアムカードブランドです。かつては富裕層の象徴ともいわれ、一律の利用限度額がないというステータスカードとしての顔を持ちます。
私は2020年以前にダイナースクラブカードをポイントサイト経由で発行しました。当時はハピタス経由で45,000ポイントという、今では考えられないほどの高額還元が得られた案件でした。その後、カードを活用してドバイ・マスカット・ロンドンのヒースローといった海外出張先でプライオリティ・パスのラウンジを利用するなど、しっかり恩恵を受けてきました。
現在はポイントサイトの還元額こそ当時より下がっているものの、ポイ活案件としての魅力は十分残っています。また、2026年6月30日まで初年度年会費無料キャンペーンが実施中で、まず1年間試してみるには絶好のタイミングです。
この記事では、通常の「ダイナースクラブカード」と「ANAダイナースカード」の2種類を比較しながら、特徴・お得度・向いている人・注意点を実体験も交えて解説します。
2種類のダイナースクラブカード:何が違うのか
ポイントサイト案件として登場するダイナースクラブカードには、大きく2種類があります。
| 項目 | ダイナースクラブカード | ANAダイナースカード |
|---|---|---|
| 年会費(通常) | 29,700円(税込) | 33,000円(税込) |
| 初年度年会費 | 無料(〜2026年6月30日申込分) | 記載なし(要確認) |
| 基本ポイント還元率 | 100円で1ポイント | 100円で1マイル相当 |
| ANAマイル換算率 | 1ポイント→1マイル(グローバルマイレージ加入・年6,600円) | 直接マイル積算 |
| 入会マイル特典 | - | 最大57,000マイル相当 |
| プライオリティ・パス | 国内無制限、海外年10回まで | 国内・海外とも無制限 |
| エグゼクティブダイニング | あり(2名以上で1名分無料) | あり |
シンプルにまとめると、「ダイナースクラブカードの特典全般を低コストで試したい方」にはダイナースクラブカード(初年度無料)、「ANAマイルを効率よく貯めたい方・プライオリティ・パスをフル活用する方」にはANAダイナースカード、という住み分けになります。
ポイントサイト経由の入会特典:現在の還元額
私がダイナースクラブカードを発行した当時(2020年以前)は、ハピタス経由で45,000ポイントというポイ活史上でも語り草になるような高額還元が得られました。残念ながら現在はその水準には届きませんが、それでも高額案件の部類であることは変わりません。2026年5月時点の還元額は以下のとおりです。
| ポイントサイト | 還元額(2026年5月時点) | ポイント獲得条件 |
|---|---|---|
| モッピー | 24,200P(2,420円相当) | 新規カード発行(オンライン申込) |
| ハピタス | 18,000pt(18,000円相当) | 新規カード発行(オンライン申込) |
ハピタスは1pt=1円ですのでハピタスの18,000ptが18,000円相当、モッピーの24,200Pは2,420円相当となります(モッピーは10P=1円換算)。申し込み前に各ポイントサイトで最新の還元額と条件を必ず確認してください。還元額は時期によって変動します。
また、ポイントサイト経由で申し込んでも、ダイナースクラブカード自体の入会キャンペーン(初年度年会費無料など)は併用できます。ポイントサイト還元+初年度無料の二重取りを狙えるのが今の申し込みタイミングの魅力です。
入会キャンペーン:初年度年会費無料は2026年6月30日まで
現在、ダイナースクラブカード公式では初年度年会費無料キャンペーンを実施中です(2026年1月5日〜6月30日申込分・2026年7月31日ご入会まで)。通常年会費は29,700円(税込)ですので、初年度に限れば実質コストゼロでプレミアムカードの全サービスを体験できます。
「ダイナースクラブカードに興味はあるけど年会費29,700円はハードルが高い」という方にとって、このキャンペーン期間は絶好の入口です。1年間じっくり特典を試し、継続するかどうかを判断するというアプローチが取れます。
ダイナースクラブカードの主な特典・お得ポイント
①プライオリティ・パス相当のラウンジサービス
ダイナースクラブカードには、プライオリティ・パス相当のラウンジサービスが付帯しています。国内空港ラウンジは本会員・家族会員ともに無制限無料、海外空港ラウンジは年間10回まで無料(11回目以降は1回3,500円)で利用できます。
年間10回の枠を使い切るほど海外出張がある方にとっては、それだけで年会費29,700円の元が十分取れます。
ただし、2025年4月1日より国内の空港レストラン・リフレッシュ施設の利用が対象外に改悪されています。海外の空港レストランは引き続き年10回まで利用可能ですが、国内では通常のラウンジ利用のみとなった点は把握しておきましょう。
②エグゼクティブダイニング:2名以上で1名分のコース料理が無料
国内250店舗以上の有名レストランで、会員を含む2名以上でコース料理を利用すると1名分の料金が無料になります。1回あたり数千〜数万円のコース料理を半額で楽しめることになるため、グルメ好きの方・接待の多いビジネスパーソンには非常に魅力的な特典です。上半期・下半期に1回ずつ同一店舗利用可能で、回数の上限はありません。
年会費29,700円を考えると、エグゼクティブダイニングを数回使うだけで元が取れる計算になります。
③コンパニオンカード「TRUST CLUBプラチナマスターカード」が無料で付帯
ダイナースクラブカードには、Mastercardのプラチナグレードを持つ「TRUST CLUBプラチナマスターカード」(通常年会費3,300円)が無料で付帯します。ダイナースブランドは一部の国や店舗で使えないケースがあるため、このMastercardコンパニオンカードを持っておくことで海外でのブランド不足を補えます。
④ANAマイルへの高還元移行(ダイナースグローバルマイレージ)
ダイナースクラブカードは「ダイナースグローバルマイレージ」(年間6,600円)に加入することで、1ポイント=1ANAマイルに交換できます。基本還元率が100円で1ポイントのため、マイル換算すると実質1%のマイル還元率です。
プレミアムカード(上位カード)になるとさらに有利ですが、通常のダイナースクラブカードでも国内プラチナ系カードとしては高水準のマイル還元率といえます。
但し、「年間移行マイル数の上限:40,000マイル」という制限がありますので、注意が必要です。上限にかかってしまう場合には、還元率は半減しますが、同じスターアライアンスのメンバーであるユナイテッド航空のマイルへの交換も検討できるかと思います。
⑤利用限度額に一律の制限なし
ダイナースクラブカードの大きな特徴の一つが、利用限度額に一律の上限を設けていないことです。会員の信用状況に応じた与信管理が行われるため、高額な出費にも柔軟に対応できます。法人・高額購入が多い方にとっては実用的なメリットです。
⑥ポイントに有効期限なし
ダイナースクラブのリワードポイントには有効期限がありません。焦ってポイントを使う必要がなく、じっくりと貯めてから好きなタイミングで交換できます。マイル交換・商品交換・キャッシュバックなど、交換先も多彩です。
ANAダイナースカードの特徴:最大57,000マイル相当が狙える
ANAマイルを重点的に貯めたい方向けのラインナップが「ANAダイナースカード」です。年会費は33,000円(税込)とダイナースクラブカードより3,300円高くなりますが、ANAとの提携により以下のメリットがあります。
- 入会・継続ボーナスマイルあり(最大57,000マイル相当の獲得チャンス)
- ANA便搭乗ボーナスマイルが付与される
- カード利用でANAマイルが直接積算される
- プライオリティ・パス相当のラウンジサービスも継続
57,000マイルは、ANAの国際線特典航空券(ハワイ便ビジネスクラス往復)に相当する水準です。私のように特典航空券でビジネスクラスに乗ることを目標にしているANAマイラーには、入会ボーナスだけで大きな恩恵が得られます。ただし初年度年会費無料の対象かどうかは別途確認が必要です。
どういう人に向いているか
ダイナースクラブカードが向いている方
- まず初年度無料でプレミアムカードを試したい方:年会費ゼロで全特典を体験できる絶好の機会
- ポイントサイトの還元ポイントを優先したい方:ポイントサイト還元+初年度無料のセットでお得感が最大化
- グルメ好き・接待の多いビジネスパーソン:エグゼクティブダイニングで年会費以上の元が取れる
- 海外出張・海外旅行が多い方:海外空港ラウンジ年10回無料が効いてくる
- 利用限度額の上限を気にせず使いたい方:一律の上限がないため高額支出にも対応
- Mastercardも持ちたい方:コンパニオンカードが無料で付帯するため2ブランドを1コストでカバーできる
ANAダイナースカードが向いている方
- ANAマイルを軸にポイ活している方:入会ボーナス最大57,000マイル相当が狙えるのはANAマイラーに最大のメリット
- プライオリティ・パスを無制限に近い形で使いたい方:ANAビジネスクラス・ファーストクラス利用者は既にラウンジ権を持つケースも多いが、エコノミー出張が多い方には価値が高い
- ANAをよく利用する方:搭乗ボーナスマイルとカード利用マイルの両立ができる
向いていない方:私の経験から
私がダイナースクラブカードを解約した理由は、端的に言うと「プライオリティ・パスの必要性が薄れたから」です。国内外でANA特典航空券のビジネスクラス・ファーストクラスを利用するようになると、航空会社のラウンジが使えるようになります。そうなると、ダイナースクラブカードのプライオリティ・パス特典は「重複」になってしまいます。
航空会社のラウンジとプライオリティ・パスのラウンジは別であるケースが多く、以前はラウンジ巡りも楽しみでしたが、空港での滞在時間は限られているため、最近は航空会社が提供するラウンジで落ち着いています。
また、海外出張の頻度が落ちたことで、ラウンジを使う機会自体が減りました。年会費29,700円を払い続けるメリットよりも、その費用を別の用途に回す方が合理的だと判断し、解約に至りました。
以下のような方には、ダイナースクラブカードの魅力が薄れる可能性があります。
- ビジネスクラス・ファーストクラス利用者:既に航空会社ラウンジが使えるため、プライオリティ・パスとの重複が生じる
- 海外出張・海外旅行がほとんどない方:ラウンジ特典の恩恵を受ける機会が限られる
- 外食の機会が少ない方:エグゼクティブダイニングを活用できないと年会費の元が取りにくい
- Mastercardの加盟店で問題なく決済できる環境でない方:ダイナースブランド自体は国内外で使えない店舗も一定数ある(コンパニオンカードでカバーできるが煩わしさはある)
注意事項・デメリット
ダイナースブランドが使えない店舗がある
ダイナースクラブは世界的にはVisaやMastercardほど加盟店が多くありません。国内でも一部の中小店舗では使えないケースがあります。
コンパニオンカード(TRUST CLUBプラチナマスターカード)がカバーしてくれますが、2枚持ち歩く必要があります。海外では特に北米・英国・オーストラリアなど、個人向けカード発行のない国も多く、ダイナースブランドの認知が低い地域もあります。
年会費が高く、2年目以降の継続判断が重要
キャンペーンで初年度は年会費無料となりますが、2年目以降は29,700円が毎年かかります。エグゼクティブダイニングをコンスタントに使う、海外出張でラウンジを年10回使い切るなど、特典をフル活用できる生活スタイルでないと維持コストが重くなります。
1年間試してみて、自分のライフスタイルに合うかどうかを判断するのがおすすめです。
ANAマイルへの移行に年間6,600円の追加費用が必要
ダイナースクラブカードでANAマイルを1ポイント=1マイルで移行するには、「ダイナースグローバルマイレージ」(年間6,600円)への加入が必要です。年会費29,700円+6,600円=年間36,300円の維持コストになることを念頭に置いておきましょう。ANAダイナースカードであればこの追加費用なしに直接マイルが積算されます。
プライオリティ・パスの国内レストラン・リフレッシュ施設が2025年4月から対象外に
2025年4月1日以降、国内の空港レストランやリフレッシュ施設はプライオリティ・パス相当の特典対象外になりました。海外での利用(年10回まで)は引き続き有効ですが、国内でのラウンジ特典はシンプルな空港ラウンジ利用に限定されます。この改悪によって、国内中心の旅行者にとってはラウンジ特典の価値が以前より下がっています。
公共料金・税金へのポイント還元率が半減
電気・ガス・水道・都市ガス料金などの公共料金や税金の支払いについては、ポイント還元率が通常の半分になります。家計の公共料金をまとめてダイナースで払おうと考えている場合は、この点に注意が必要です。
まとめ:どちらのダイナースを選ぶか
2種類のダイナースクラブカードの選び方を整理すると、次のとおりです。
- ダイナースクラブカード:初年度年会費無料(〜2026年6月30日)でお試しできる。ポイントサイト還元はハピタス18,000pt・モッピー24,200P。グルメ・ラウンジ・ブランドステータスを幅広く享受したい方向き
- ANAダイナースカード:年会費33,000円。最大57,000マイル相当の入会特典が魅力。ANAマイルを効率よく貯めたい方、プライオリティ・パスをフル活用できる出張・旅行スタイルの方向き
私自身の経験を振り返ると、海外出張が多かった時期にダイナースクラブカードは非常に活躍してくれました。ドバイ・マスカット・ロンドンのラウンジで過ごした時間は、長距離出張の疲れを大きく和らげてくれました。一方で、特典航空券でビジネスクラスを使えるようになり、海外出張の頻度が落ちてからは年会費の重さが優ってきました。
今ならまず初年度無料でポイントサイトの還元ポイントも受け取りながらお試しできます。「プレミアムカードを一度経験してみたい」「エグゼクティブダイニングを試したい」という方には、今が申し込みのチャンスです。
クレジットカード案件全般の選び方・注意点については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
→ ポイ活でクレジットカード案件を攻略する方法|20枚発行した経験から選び方・注意点を徹底解説
※本記事の情報は2026年5月時点のものです。カードの特典・年会費・ポイントサイトの還元額は変更される場合があります。申し込み前に必ず各公式サイトにてご確認ください。























私が特に活用したのが海外出張時です。ドバイ国際空港、オマーンのマスカット国際空港、ロンドンのヒースロー国際空港等のラウンジで利用させていただきました。長距離フライト前の乗り継ぎ時間に、静かな環境で食事・休憩できるラウンジは何物にも代えがたい快適さがあります