※本記事は2026年4月23日のANA公式発表をもとに作成しています。制度の詳細は今後変更される可能性があります。最新情報はANA公式サイトでご確認ください。
■結論:SFCは「取れば安泰」ではなくなった
2028年4月から予定されているANAのSFC制度改定は、これまでの前提を大きく変える内容です。
これまでのSFCは、「一度取得すれば半永久的に上級会員の特典が受けられる」という点が最大の魅力でした。しかし今回の改定により、年間300万円以上のカード決済といった条件が加わることで、SFCは“維持型のステータス”へと変わります。
特にこれからマイルを貯め始める方・ANA修行を検討していた方・特典航空券でハワイを目指している方にとって、「この制度変更は自分にどう影響するのか」が気になるところだと思います。
この記事では、SFCをまだ持っていない初心者の方にも分かりやすく、今回の改定内容とその影響・私見を含めた今後の考え方を解説していきます。
■そもそもSFCとは何だったのか(初心者向け)
「一度取れば一生モノ」だったステータスカード
SFC(スーパーフライヤーズカード)は、ANAの上級会員資格をクレジットカードとして維持できる仕組みです。
通常、ANAの上級会員資格(プラチナ・ダイヤモンドなど)は毎年の搭乗実績によって更新されます。搭乗をやめてしまえば翌年には一般会員に戻ってしまいます。しかしSFCカードを持つことで、搭乗実績がなくても一定の特典を継続して受け続けることができました。これが「一度取れば一生モノ」と言われてきた理由です。
SFCで受けられていた主な特典
改定前のSFCで受けられていた主な特典を整理すると、以下のようになります。
- 国内線・国際線ANAラウンジの利用(フライト前のシャワー・食事・軽食など)
- スターアライアンス・ゴールド資格(提携航空会社のラウンジも利用可能になる)
- 優先チェックイン・優先搭乗・手荷物の優先受け取り
- 座席アップグレードポイントの付与
中でも「ANAラウンジ」と「スターアライアンスゴールド」は、長距離国際線を利用する方にとって非常に大きな価値を持つ特典です。フライト前に静かな空間でシャワーを浴びて食事をとり、落ち着いた状態で搭乗できる——これはエコノミークラスで旅する一般会員との体験の差を、大きく広げてくれるものでした。
なぜ「SFC修行」という文化が生まれたのか
こうした魅力的な特典を「一生涯維持できる」という仕組みのため、「SFC修行」と呼ばれる行動が広まりました。これは、短期間に集中して飛行機に乗り、上級資格取得に必要なポイント(プレミアムポイント)を一気に貯めてしまうという方法です。
修行にかかる費用は一般的に50〜60万円程度とされていますが、一度取得すれば、その後はクレジットカードの年会費だけで特典を維持し続けられるため、長期的なコスパが非常に良い投資として捉えられてきました。これが今回の改定で、根本的に変わろうとしています。
■今回の改定で何が変わるのか
「SFC PLUS」と「SFC LITE」への2分化
今回の変更で最も大きいのは、SFC会員が年間のカード決済額によって2つのランクに分けられる点です。
| 区分 | 条件 | ANAラウンジ | スタアラ資格 | その他 |
|---|---|---|---|---|
| SFC PLUS | 年間決済額300万円以上 | ✅ 利用可 | ✅ ゴールド | ボーナス5,000マイル付与 |
| SFC LITE | 年間決済額300万円未満 | ❌ 利用不可 | ⚠️ シルバーに格下げ | 優先搭乗等は維持 |
スケジュールと猶予期間
重要なのは、この制度変更のタイムラインです。
- 2026年12月16日:判定期間スタート(ここからの1年間の決済額が判定される)
- 2028年3月31日まで:決済額にかかわらず従来通りの特典を享受できる(猶予期間)
- 2028年4月1日:新制度(SFC PLUS / SFC LITE)正式適用開始
つまり既存のSFC会員も新規取得予定の方も、2026年12月16日から始まる判定期間に向けて、今から準備を始める必要があります。猶予はおよそ8ヶ月しかありません。
■SFC修行はまだ意味があるのか?(私見あり)
結論:「人によって意味が変わる」時代に
修行を検討している方が最も気になるのが、「それでもSFC修行をするべきか?」という点だと思います。
私の結論は、「今後は人によって意味が変わる」です。これまでの「取れば長期的にコスパ最高」という前提は崩れました。修行するなら、その後も毎年300万円の決済を継続できるかどうかを先に考える必要があります。
| あなたの状況 | 修行の価値 | 理由 |
|---|---|---|
| 年間300万円決済できる見込みがある | ◎ 今まで通り価値あり | 修行コストは引き続き回収できる |
| 家族でカードに集約すれば300万円届く | ○ 検討の余地あり | 生活費の集約次第で現実的になる |
| 年間300万円決済が難しい | △ 慎重に判断を | 2028年以降ラウンジ・スタアラゴールドを失う可能性が高い |
| まだSFCを持っていない初心者 | ⚠️ 急がなくてよい | 2028年3月まで猶予あり。まずマイルを貯める戦略を固めるほうが先 |
私見:「ライト層の修行」はかなり減ると思う
これはあくまで私の考えですが、今回の改定によって「とりあえずSFCを取ってしまおう」というライト層の修行はかなり減ると感じています。
これまでの修行文化は、「50〜60万円かければ一生モノのステータスが手に入る」という明快なコスパ計算があったから成立していました。しかし今後は、修行コストを払ったうえでさらに「毎年300万円の決済維持」という継続コストが乗ってきます。この二重のハードルが、多くの修行候補者の意欲をそぐ結果になるのではないかと見ています。
逆に言えば、今後SFCを取得・維持する人は「本当にANAをヘビーに使う人」に絞られていく可能性があります。ANAラウンジの混雑が少なからず緩和されるでしょうし、ANAにとってはそれが狙いでもあるのでしょう。
年間300万円決済は現実的か?
月換算で約25万円の支出をSFCカードに集約できるかどうかが問われます。住宅ローン・家賃・光熱費・通信費・保険料・各種税金などを口座引き落としからカード払いに切り替えることで、意外と積み上がるケースもあります。
ただし、会社員で個人消費がメインの方や、家族の支出がバラバラに管理されている場合は、現実的に難しいケースも多いでしょう。「自分の年間支出のうちカード払いに変えられるものがどれくらいあるか」を一度棚卸しして計算してみるのが、判断の第一歩です。
■特典航空券は取りやすくなる可能性がある(重要な私見)
あまり語られていないが、初心者にとって明るい話かも
ここはあまり語られていませんが、個人的には今回の改定で注目している重要なポイントです。
今回の制度変更によってSFC会員の実質的な優位性が一部低下する場合、特典航空券の競争環境が変わる可能性があります。
これまでのSFC会員は、特典航空券の予約において一定の優先性があると感じていました。私自身も、特典航空券を20便以上予約してきた経験の中で、SFC会員であることが予約のスムーズさに寄与していた場面があったと感じています。
もし今後、SFC LITE(低決済層)会員の位置付けが一般会員に近づくことで、特典枠の競争がよりフラットになっていくとすれば、
👉 SFCを持っていない一般会員でも、特典航空券が取りやすくなる可能性がある
と考えています。これはあくまで現時点での推測ですが、ポイ活でマイルを貯めてハワイを目指している初心者の方にとっては、明るい可能性だと思っています。
もちろん、早め・オフシーズン・355日前の原則は変わらない
ただし、「特典航空券が取りやすくなるかもしれない」というのはあくまで競争環境の話であって、基本的な取り方の原則は何も変わりません。
- 予約開始(搭乗日の355日前)に合わせて動く
- オフシーズンを狙って難易度を下げる
- 日程に柔軟性を持って複数パターンで探す
- キャンセル枠をこまめにチェックする
これらの基本戦略は、SFC制度がどう変わろうと変わりません。まずはこの原則を押さえたうえで、マイルをしっかり貯めることに集中するのが、初心者の最善手です。
■SFC会員としての正直な感想
「これは本当に衝撃だった」
私は現在SFC会員ですが、今回の発表は正直かなり衝撃でした。
これまでSFC会員として、ハワイをはじめとする国際線を利用するたびに、出発前のラウンジで過ごす時間は旅の大きな楽しみのひとつでした。長時間フライトの前にシャワーを浴びて食事をとり、落ち着いた状態で搭乗できる——この体験は、一般会員との差を実感する瞬間でもありました。
また特典航空券の予約においても、比較的スムーズに確保できてきたのは、SFC会員であることが何らかの形で影響していたと感じています。今回の変更によって、その優位性がどこまで維持されるのかは不透明になりました。
「マイルの本質的な価値は変わらない」と信じている
ただ、冷静に考えると、マイルを使ってビジネスクラスやファーストクラスで旅するという本質的な価値は、今回の制度変更によって何ら変わりません。
特典航空券の予約ルールそのものが変わるわけではなく、必要マイル数も変わりません。ラウンジが使えなくなることは残念ですが、それはあくまでプラスアルファの体験であって、マイルで取った特典航空券のビジネスクラスに乗ること自体の価値は変わりません。
今回の発表でひとつ改めて確信したのは、「ステータスに依存するより、マイルをしっかり貯めることが本質」だということです。ステータスは制度変更で価値が変わりますが、マイルそのものは貯めた分だけ確実に使えます。ポイ活でコツコツとマイルを積み上げるというアプローチの重要性は、今回の改定によってむしろ高まったと感じています。
■初心者・修行検討者が今後とるべき行動
「SFCありき」で考えるのをやめる
今回の改定を踏まえると、初心者の方に最も伝えたいのは「SFCありき」で考えるのをやめるということです。
これまでは「マイルを貯めてSFCを取得して、上級会員の優遇を受けながら特典航空券を予約する」という流れが理想とされていました。しかし今後は、SFCを取得しても300万円決済が続けられなければ主要な特典が失われます。であれば、SFC取得よりもマイルを着実に積み上げる戦略に集中するほうが、多くの初心者にとって現実的で合理的な選択です。
初心者が今すぐやるべき3つのこと
- まずマイルを貯める戦略を固める:ポイントサイト(ハピタス・モッピー)への登録とクレジットカード案件などから始め、ANAマイルを着実に積み上げる。SFC修行より先にここを固めるのが正解
- 特典航空券の仕組みを理解する:355日前の予約開始・シーズンによるマイル数の違い・往路復路を別々に探す方法など、SFCに頼らなくても特典航空券を取るための知識を身につける
- SFC修行は急がず冷静に判断する:2028年3月まで猶予があります。今すぐ修行しなくても遅くはありません。自分の年間決済額が300万円に現実的に届くかを計算してから判断しましょう
「ポイ活+マイル」という戦略の価値はむしろ上がる
今回の改定で改めて浮かび上がってくるのは、ポイ活でマイルを効率よく貯めて特典航空券を取るという戦略の価値の高さです。
SFC制度に30〜50万円の修行費用をかけ、さらに毎年300万円の決済条件を維持していくより、その分のエネルギーをポイ活と計画的なマイル収集に注いだほうが、コスパ的に合理的だという見方もできます。ハピタスやモッピーなどのポイントサイトを活用すれば、1〜2年で数万〜十数万マイルを貯めることも現実的です。
ビジネスクラスやファーストクラスの特典航空券でハワイに行くという体験は、SFCのステータスがなくても手に入ります。マイルさえあれば、誰でも平等にその体験にアクセスできる——それがマイルの本質的な魅力であり、今回の改定があってもそこは変わりません。
■まとめ
今回の改定が初心者に与える影響を整理する
今回のANA SFC制度改定が、初心者・修行検討者・マイル収集者に与える影響を整理すると以下の通りです。
| 対象 | 影響 | 推奨アクション |
|---|---|---|
| SFCをまだ持っていない初心者 | 修行の判断が複雑になった | 急がず冷静に。まずマイルを貯める戦略を優先 |
| SFC修行を検討していた方 | 修行コスパの前提が変わった | 年間300万円決済できるか先に計算する |
| 特典航空券でハワイを目指す方 | 直接的な影響は限定的(私見では競争がフラット化する可能性も) | 355日前予約・オフシーズン狙いの基本戦略は変わらない |
| 既存のSFC会員 | 2026年12月から判定スタート。猶予8ヶ月 | 年間決済額を確認し、300万円達成に向けた切り替えを検討 |
制度が変わっても、マイル戦略の本質は変わらない
今回の改定は確かに衝撃的な内容でしたが、ひとつ明確に言えることがあります。
マイルを貯めて、特典航空券でビジネスクラス・ファーストクラスに乗る。その本質的な価値は、SFC制度がどう変わろうと変わりません。
制度に依存するのではなく、マイル戦略そのものをしっかり持つこと。ポイ活でコツコツとマイルを積み上げ、正しいタイミングで特典航空券を押さえること。これが、今後の時代においてもっとも堅実で、もっとも価値ある旅の実現につながると、私は信じています。
👉 「SFCがなくても、マイルがあれば夢の旅は実現できる」
まずは一歩ずつ、マイルを貯めることから始めてみてください。
▶ モッピー

▶ ハピタス





















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